猫の手募金

事例42
1匹への餌やりが25匹に(新潟市東区)
平成29年7月〜

経緯

猫好きな方が外猫に餌をやっていたら、避妊去勢をしなかったために1年位で25匹にまで増えてしまったというよくある、しかし、よくあっては大変困る事例です。事の発端は、冬に港付近をさまよっていた一匹の猫を可哀想に思い、ご自分のアパートへ連れ帰り、外猫として餌をやり始めたことに始まります。そのうち数匹の猫が餌を食べにやって来るようになり、避妊去勢をしなかったので、子猫がアパートのベランダや近くの茂みで生まれてしまいました。
子猫の安全のために母猫と子猫を保護し、訪問したときには家の中に母猫3匹、子猫13匹、外には大人猫5匹と子猫2匹の全部で23匹の猫が家の中と外にいるという状況でした。その上、相談者さんご本人は経済的に苦しくアパートに住み続けることができなくなり、猫をどうにかしなければならない状況でした。保健所に連れて行けば殺処分になるかもしれないと危惧され、当会への相談となりました。


対応

子猫の検診や大人猫の避妊去勢代を相談者さんが負担することは困難でしたので、猫の手事例としての承認をお願いしました。
相談者さんは猫好きで、外猫であれ見捨てることができずに相談されてきたのですが、愛情と責任は表裏一体です。可愛がるだけでは、愛情は片手落ちになってしまいます。猫を愛するならば、可哀想な命が増えないようにするという責任も生じます。県も市も当会も不妊去勢手術の助成金制度があります。外猫に餌をやるならば不妊去勢を! これが一日も早く常識となる日を願っています。

解決に向けて

結果として、子猫15匹のうち14匹は里親さんが見つかり、あと1匹となりました。大人猫は最後のメス1匹がなかなか用心深く、捕獲に3ヶ月かかりましたが、9匹全部のTNR(捕獲⇒避妊去勢⇒リリース)をすることができました。これも全て、みな様の猫の手へのご寄付があってこそと感謝しております。ありがとうございました。

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